先送りにした、私の子宮筋腫のお話です。

子宮筋腫は出来る位置によって症状が違うのをご存知ですか?

30歳の時に見つかった私の子宮筋腫は、外側にできるタイプ漿膜下筋腫(しょうまくか筋腫と言うそうです)でした。
何も感じませんでしたが、私の母は子宮の内側だったせいか出血がひどく貧血で苦しそうでした。

私は生理周期の乱れもなく順調、お腹が出てきたと思っても単に太っただけと思っていました。
結婚したばかりでしたから、幸せ太りと軽く考えていました。

便秘薬をもらいに行った胃腸科で「これは筋腫だよ」と言われ、そこで初めて子宮筋腫という言葉を知りました。
その後のMRIで、5ヶ月の胎児の頭ほどの大きさだという筋腫を見て、内臓も圧迫される大きさに怖くて涙を流します。

すぐには切れないと言うことから、手術のリスクを考えて半年のホルモン治療で生理をとめ、筋腫が小さくなることを期待しました。

私にとっては、手術や入院生活よりもこの半年が言葉に出来ないくらい辛い体験でした。

30歳の更年期

更年期は人それぞれだと言います。
お客様に更年期障害のお話を伺うと、やっぱり皆さん違うなって感じます。

私の場合は
・背中がカーッとくるホットフラッシュ
・体重増加
・ウエストが7号から13号
・イライラ&ヒステリー
・便秘
・腰痛
・トイレが近い
・常に胃もたれ気味

これぞ、更年期。

通勤中、滝のように汗が流れて途中下車したり。
冬でも扇子が手放せないって言いますけど、本当何です。

今思えば、ヒステリーと言われてもおかしくないほどイライラ。
当時は7号サイズでしたが、どんどん太っていくことで益々イライラします。
外見へのコンプレックスがあったので太ることは恐怖でした。
それが更に体重増加をさせたのかもしれません。

今は経験として言えることも当時は辛かった。
結婚したばかりなのに楽しくない、失敗した、帰りたい、結婚なんてしなければ良かった。
ホルモンバランスって言葉も知りませんから、怒っては後悔しての毎日でした。

体重を気にしている私は、好きに食べる夫に向かって「人の気持ちが分からない人だね」と理不尽に言ったこともあります(笑)

子宮筋腫は、日々成長します。

筋腫が大きくなる原因としてエストロゲンの増加があげられます。
そういえば、結婚してすぐ巨大化したような・・・

最近では、動物を太らせる為に与えたホルモン剤を間接的にとってることも指摘されているようです。
子供の体の発達が早いというのも同じ理由なのかもしれませんね。

子宮筋腫は良性腫瘍と言われていますが、子宮筋腫じゃなかったという場合も少なくありません。

私が初めてお腹のしこりに気付いたのは、27、8歳の頃。

朝起きた時お腹を触ると何かしこりのようなものがあるんです。
毎朝触って、何だろうって思うだけ。

当時、先輩から「いつもあくびしてるけど大丈夫?」と言われることがありましたが、筋腫があったからもしれません。

筋腫をとってもうすぐ20年になる今言えるのは

・生理トラブルがないから大丈夫だと思わないこと。
・お腹に違和感があった検索ではなく医療機関を受診すること。
・20代から婦人科検査を受ける。
・添加物を取らない生活は無理、それなら出すことを意識する。
・ストレスあっても責めず、解消の手段も知っておく。
・季節問わず暖かい体でいる(表面ではなく内側)

子宮筋腫は遺伝とも言われますが、本当はどうなのかは分かりません。
でも、私の母と叔母2人、従妹も子宮筋腫を経験しています。

経過観察と言われたら

先日、お腹痩せしたいというお客様がお見えになりました。
見た目にもわかるしこりがありました。
当然、触っても分かります。

筋腫じゃないですか?と伺うと
『経過観察って言われています』と。
それはいつ言われたんですか?伺うと『・・・』

過去にも同じようなお客様がいらっしゃいました。
下腹部に岩のように硬いしこりがお腹にあります。
そして、毎月むくみが辛いって。

『子宮筋腫じゃないですか?』と約一年お伝えし続けてました。
その後、やっと病院へ行き、硬く大きくなっていた腹腔鏡術で取られました。
取った後の柔らかくなったお腹を触ると、やっぱり異常なほど硬かったことがわかります。

出血や腹痛といった症状がないと日常生活に支障がないので、ついつい先送りにしてしまいます。
知らなかったとは言え、先送りにした私のお腹には約18センチの傷痕が残っています。
帝王切開で出産もできましたが、初期は厳しいことも言われていました。

経過観察は”放置”という意味じゃないですよね。
だから、大きさによりますが、せめて半年〜1年ごとにチェックしましょう。

『子宮摘出って言われたんだけど』
と30代の友人に相談されたことがありました。
私は医者ではないので、これがいいとは言えません。

子宮は出産するためだけの臓器ではないと、私は考えています。

だけど、どうしても取らなくてはいけない場合もあります。
治療に不安があれば、セカンドオピニオンも受けましょう。

女性疾患は筋腫だけではありません。
だから、自分の体は自分が一番理解しておくことが大切です。

お腹が出てきたと思った時、必要なのは痩身目的のセラピストやエステティシャンではありません。
まずは自分です。
疑うくらいがいいのではないでしょうか。

温めるのはストレッチで出来ます
食べるとエネルギーが作られます
動くだけで筋肉は解れます
そして、笑ったらデトックスできます。

全部、自分でできます。
絶対に見過ごさないで欲しいです。

セラピストができることには限りがあります