むくみが取れてからの変化

体重に大きな変化がなくても、サイズダウンをすることは少なくありません。
実際に、サロペットのワンピースのお腹周りがゆるゆるになる、ジャケットが着れるようになる、そんな風に服のサイズで変化を感じる方が多くいらしゃいます。

ブラジャーのホックを小さい位置で留める方さえいらっしゃいます。

痩せたいと思う方も、まずはむくみを解消すると細かいところの変化に気づきます。
そういう方ほど「気づいたらゆるくなっていた」など、身体が大きく変化していくように思います。

お腹だけを流しても

お腹や腰のむくみの解消は、思ってる以上に簡単にできます。
もちろん、セルフケアでも可能です。

ただ、むくみが簡単にとれるということは、簡単にむくむということでもあります。

セラピーの目的が、「お腹のむくみをとりたい」というものなら、腸もみなどお腹のマッサージをするのはとっても良いこと。

柔らかくなれば内臓も動きやすいでしょうし、触った時に肋骨に触れる感触や横から見た姿に変化を感じるのは嬉しいですもん。

でも、そのむくみってどこへ行ったのでしょう。

足のむくみをとっても翌日にはまたむくんでしまう、そのことでもわかるように外に出さないと解消とはならないと思っています。

日常生活や体の癖、重力等によってまたむくんでしまう。
結局、むくみはどこにも行っていない。

人の身体ってよくできてるなぁと思うのですが、溜めるところ、流れる道、流れ方、そして出口がちゃんとあるんですよね。

いつも、お腹からちゃんと出口まで流れているかなって思います。

わかりやすいのは、トイレの回数が増えはじめたり、セラピー中に行くようになること。
サロペットワンピがゆるゆるになった方は、まさにここから変化が始まりました。

「お腹のむくみを取ったら、それがちゃんと持続する体にしないとな」
日々、そう思っています。

身体のつながり

お腹を流してむくみを取ることは、足のむくみ解消にも大きく関わります。
肩こりもそうです。もちろん、更年期太りにも。

足首、膝裏、股関節を流してもお腹が詰まっていればまたむくむし、お腹の流れを作っても胸が詰まっていればそこで止まります。

むくんでも流れる体にするには、むくみを外に出すことが大切です。

最近はお尻が固く、太ももの動きが悪い方も多く見られるので、そちらからのアプローチも合わせることもありますが、身体を変えたいと思った時「ここを流しておけばいい」「ここを柔らかくしておけばいい」というのはないのかなと考えてセラピーを行なっています。

老廃物を外に流して、また新しいものを体に入れる。
滞留在庫は無しにしたいものです。

全体を流して身体をつなげれば、「全体」を使って動けるので、日常の動きがむくみを解消してくれるはずです。

60歳のウェディングドレス

初めていらしたとき、胃腸が弱くお腹はカチカチで漢方や鍼に通われていました。
目を隠すほど長い前髪で話してくださるその方は、調子悪いそのものでした。

お腹のケアが目的でしたが、全体を流すセラピーを続けていくとお腹は柔らかくなり、身体自体がどんどん変わっていきました。

ご本人は全く意識がありませんでしが、ワークショップで他の参加者さんから「ウエストがくびれていて女性らしい体」と言われます。

ご本人は驚いていましたが、お蔵入りしていた体にフィットする服を着るようになっていたり、髪型が変わっていく姿を私は見ていたので「ですよね〜」のひとこと。

その方が、少し前にご結婚されウェディングドレスを着られました。
直前に、ドレスに合わせたセラピーを行い、セルフケアをお伝えし。

お写真を見せていただくと、オフショルダーで腕の出ているドレスも全く違和感がなく、むしろ上品にマッチしています。

何より、69歳と60歳のカップルのご結婚に驚き「全てにおいてすごいしか言葉がないです」としか言えない。
当然、若い時もいいけれど、年を重ねてのウェディングドレスは大人の上品さに圧倒されます。

流れる身体になって得るものって個々に違いますが、間違いなく得るものはあります。
「心と体はつながっている」
そう、体現してくださった例ではなかと思っています。