子育ての知識を増やすより行動しよう
そして、親も多くの経験をしよう
子供の意欲を引き出すために
去年開催の、子供の心をお腹から整えることを目的としたお母さん向けの講座。
お腹を整えて、心を元気にする。
心に寄り添って、体を整える。
「心だってお腹から整えられるとしたら?」
ご参加くださったのは、小学生以下のお子さんを持つお母さん達。
とっても小さなことだけど、できることからはじめた結果、想像していた以上の手応えがあったようです。
・早く寝るようになった
・野菜を食べるようになった
・朝起きるようになった
・外で遊ぶようになった
・ジュースを飲まなくなった
・お腹の調子が良くなってきた
・残さず食べるようになった
・ちゃんと考えるようになった
講座後にいただいたこれらの感想は、お母さんが「そうしないさい」と誘導したのではなく、お子さんが自発的にやっとことだそうです。
毎日デザートで食べていたアイスが「祖父母のところへ行った時に食べる物」に変わったお子さんもいました。
早寝早起きしましょう
お菓子はほどほどに
出された食事は残さずに
勉強もして
ゲームばかりせず外でも遊んでね
考えてから行動してね
私たち親はそう思ってしまうけど、本当に伝えたいのはそこじゃないですよね。
「子供のため」が伝わる体の作り方
リラックスホルモンと言われるセロトニンは小腸から多く分泌されます。
幸せホルモンとも言われるこのホルモン、感情や気持ちをコントロールし意欲的にすると言われています。
たとえば、子供にどう作用するかというと、
・楽しく、いつも機嫌よく過ごすことができる。
・何か困ったことや悲しいことがあった時、親や周りの大人に話すことができる。
・どうせ僕は…私は…と、否定的にならず、チャレンジできる。
当たり前のようなことに作用するのだと私は考えています。
さらに大切なのが「腸内細菌」
腸内細菌が人をやる気にさせるとさえ言う先生もいらっしゃるほど。
お子さんの心身を整えるための方法は多いですが、お母さんが生活に取り入やすいことが鍵になるではないでしょうか。
①腸内細菌は食事で
②セラトニンは睡眠で
③質の良い睡眠はマッサージで
そして、お母さん、お父さんとのコミュニケーション。
マッサージも、実は、これ!っていうのはないんです。
お腹を触る程度でよく、さすってあげるだけでも十分です。
お母さんがお腹をスリスリしてくれたら、安心するし体の緊張が取れてリラックスします。
そして副交感神経が優位になり、ぐっすり眠れ睡眠の質が良くなります。
成長期である子供の睡眠は、特に大切にしたいですよね。
最近は子供の便秘も増えていると聞きます。
生まれつきや生活習慣もありますが、お腹に触れて温めてあげてください。
これをマッサージというのかわかりませんが、心地良いリズムでさすってあげるのがいいですね。
ヨーグルトドリンクを飲ませるのも一つの手段ですが、食事も振り返ってみてください。
食べているものより食べ方が子供のお腹の負担になっているケースがあります。
体のためにあれもこれもと適量をオーバーしたり、調理法によっては塩分や糖質が想像以上に多くなっていることは少なくありません。
働くお母さんも多く、最近はお父さんが食事の用意をすることも珍しくないですよね。
手の込んだ豪華な食事ではなく、料理のアレンジ方法がちょっとわかれば、簡単に家族の食事に使えます。
タンパク質をどう取るか
糖質をどこで取るか
おやつをどうしたらいいか
講座のランチでは、サンプルとして味も手間もシンプルな食事をご用意しました。
手間がかからないかも?そう分かれば、すぐ実践しますよ(笑)
体に良いと思うと、つい色々と足してしまうのですが、「必要なもの」と「あってもなくてもどっちでもいいもの」を区別すると意外と簡単にできます。
子供のために、多くの良い情報を取り入れるのも正解。
楽しく食事ができるなら、時々ジャンクフードも正解。
食べ物だけで自己肯定感が高くなるとは思えませんし。
食事は楽しくを一番にしたいですね。
子供が野菜を食べなくて…という方もいらっしゃいましたが、そのお子さん、今ではしっかり食べるそうです。
「子供のため」が伝わる話し方
子供のための発言や行動には、お母さんそれぞれが、意図してること伝えたいことがありますよね。もちろん、無条件にダメなこともありますから、その境界線はお母さん自身が明確にしておく必要があります。
例えば、毎日食べてるお菓子を用意しなくなったら子供はどう思うでしょう。
毎日遅くまで観ていたテレビを禁止にしたら?
ゲームやスマホに制限をかけたら?
子供は駄々をこねたり不機嫌になったり、大きい子なら反抗するかもしれません。
「悪いことしたわけじゃないのに制限するのは可哀想」と思うお母さんもいらっしゃるかもしれませんね。
私たち親の「子供のため」の発言や行動の前提には、幸せになって欲しいという想いがあります。
だから、人生経験豊富な私たち親は、子供のために、親が思う正しい道標を示してしまう。
その「子供のため」の発言や行動は、実際にはどこまで子供に伝わっているでしょうか。
親が、子供のためと思った発言や行動に対して子供はどう感じているでしょうか。
当たり前の「ありがとう」や「ママ、助かる〜」などの一言に、子供は純粋に喜んでることは多いものです。
「誰のために言ってると思ってんの?」って私も多かったです。
いつも遅くまで起きてる子が、早く寝ると言い出したら「えらいじゃん!」って褒めそうです。
大人は早く寝るのは良い事だと知っているし、親は子供を褒めたい。
できなかった事ができたとき褒めるのはもちろんですが、当たり前のこと「え?これで褒めらるの?」っていうくらいのことを褒めてみたらどうなると思いますか?
「毎日元気でお母さん嬉しいな」
突然こんなこと言ったら子供は驚くかもしれませんが、それくらい当たり前のこと。
子供は親に言われたことで褒められるより、自発的にやった事を褒められる方が嬉しい。
歯を磨く
座ってご飯を食べている
宿題をやっている
朝起きてきた
褒めるところを探さなきゃと頭で考えてしまうと、褒め言葉に気持ちが入らないので、自発的な当たり前の行動を褒める事から始めてみるのがお勧めです。
成功体験を増やしてあげるって、よく聞きませんか?
高校生にもなると「毎朝ひとりで起きて偉いね」なんて言われたら「普通だし」って言いそうです。子供がそれを嬉しいと思うかは別として、褒められたことは事実として残ります。私は、高校生の娘がお弁当を残さず食べてくれることを褒める事もありますし、キレイに食べてくれてママは嬉しいと伝えることもあります。返事がないことが多いですが(汗)返事が欲しいのではなく、私が伝えたいだけなのでそれでいいと思っています。
褒められる行動ではなく、当たり前の事を褒める。
そして、えらいねー、すごいねーの一言ではなく、プロセスも混ぜて伝えるのが大切です。
これもよく言いますよね、結果よりプロセスを見てって。
お母さんのお腹と心の変化
「声かけとか、聞くタイミングや姿勢とか、ちょっとしたこと意識してやってみます。」とチャレンジしたお母さんたち。
子ども自身が話していいんだって思ったのか、いろいろ話してくれるのが嬉しいです。
私たち親自身が子育てで嬉しいと思える、嬉しいと感じることが、結果としてお子さんの意欲や自己肯定感に繋がった事例です。
このお母さんに驚かされたのは、自分のことにも目を向けるようになったことです。子供のことであっても「私は本当はこうしたかったんだ」と、自分自身の想いに気づくようになっているのに驚きました。
また、お母さん自身のとても固かったお腹が、驚くほどスッキリした方もいらっしゃいました。
「通勤の時、お天気いい空みて幸せだなって思うんです。」と日常にも目を向けるようになった方は、新しいお仕事を任されるようになった時、「やってみよう」とお母さん自身が意欲的になったそうです。
前向きに考えられるようになったのも、身体が変わってきたからだと思います。
どのお母さんも、ご自身の視野や姿勢が変わったから、お子さんも少しずつ変わっていってるんですよね。
こういう嬉しいって、見方を変えると「お母さん自身の達成感」とも言えるのではないでしょうか。お子さんが、「出来た!」と喜ぶのと同じような達成感を、私たち親も感じることができるって素晴らしいことですよね。
ご参加の方たちが実践してくださったことはもちろん嬉しいのですが、それよりも、こんなに個性豊かな嬉しい変化に正直驚いています。
私自身、頭で理解し、実際に行動するまでには時間がかかりましたから。
中学受験の話や、書けない話(笑)も脱線トークでさせていただき、私自身が改めて言葉にする大切さを学ばせてもらいました。
また多くのお母さん達にお会いするのが楽しみです。